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Category対話と哲学

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その四) ソクラテスの弁明からの引用

承前 (その一)「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない 承前 (その二) 「我思うゆえに我在り」は自己の存在を意味しない 承前 (その三) 読書は作者が言いたかったことを理解することではない。 まとめにかえて  哲学対話の観点に限定しても、600ページを超える『主体の解釈学』はあまりに内容豊かであり、私には到底まとめるなどということができません。いや、まとめるなどということはわかった気にさせるという観点から、避けられねばならないでしょう。ほとんどの人が、まとめられないばかりによく分からず、そのよく分からなさに忍耐強くならないで、考えることを放棄するわけですが、それこそが、ここで糾弾されるべき当のことではないかと思われます。汝自身を知ることも、省察も、書くことや読むことも、ひと時どころか一日一夕には成らない訓練だということが、ここでは言われ続けていたことなのだからです。...

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その一) 「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない

 フーコー『主体の解釈学』は、世間に流布する哲学そして対話に警告を発しています。  最も有名な哲学の言説のうちの二つ、「汝自身を知れ」、「我思う故に我あり」。自己認識と自己の存在を言っているかに見えるこれらの言説が、どれほど誤解されているかを、『主体の解釈学』は教えてくれています。そのことは、主体的な学びとしての哲学対話がいかに安くて手頃なものと見積もられているかを気付かせてくれます。哲学や哲学対話は、哲学者にとってさえ遂行することが困難な訓練なのです。哲学や対話がもてはやされ流行の兆しさえ見せる今日であるからこそ、哲学はとても難しい、哲学なんてほぼすべての人に無関係だ、という耳障りな真実を伝える必要がありましょう。それこそがソクラテスの親切心であったのですから。 ミシェル・フーコー講義集成〈11〉主体の解釈学 (コレージュ・ド・フランス講義1981-82)  ...

哲学は知識に限定してのみ学べるし、教えることができるのだ。これが、謙虚な哲学者の姿勢ではないだろうか?

以下に中島義道『哲学者というならず者がいる』新潮社 URL という著書の、第II部「快か不快か」の「「有用塾」?」(該当ページ数:pp72-74)から引用します。見出しは引用ではありません。 「本当のこと」を語れる清浄な空気は哲学的議論成立の土壌  昨年秋まで八年間も続いた哲学塾(「無用塾」)を開設した動機の一つが、語るべきことのみを語らねばならない世間の穢れた空気をシャットアウトし「本当のこと」を語れる清浄な空気を確保することであった。いわば哲学的議論を成り立たせるための土壌の手入れである。ある程度は実現したと思う。 哲学ブーム、哲学カフェ、マルク・ソーテ...

ガレス・マシューズ『子どもは小さな哲学者』からの10個の引用、子どもとの哲学対話のやり方

子どもとの哲学対話のやり方 子どもの哲学に関して、世界的にもっとも重要な貢献を果たした人の一人はガレス・マシューズでしょう。彼の『子どもは小さな哲学者』には子どもとの対話の実践が数多く記録されています。その記録と彼の考察は、哲学の本質もある光を当てるという点でも、非常に興味深いものです。 そんな子どもの哲学に興味を持つ人なら必読の著書から10個所の引用をし、著書の紹介にしたいと思います。引用の最後の一つは、マシューズが自分の息子と行った対話のやり方です。子どもとだけでなくとも、だれとでもできそうな対話のやり方なので試してみてはいかがでしょうか。 このページの概要 哲学するのはごく自然な行為である パパが二重に見えないのはどうして?だってぼくには目が二つあるし、片目ずつあけてもパパが見えるよ 問題点の重要性を、「からだで」感じとっている ピアジェが迷いに対してまったく鈍感らしいということ...

オンラインで参加できる哲学対話・哲学カフェ トップ10とおまけとまとめ

めぐろ哲学カフェ 
追加情報
哲学Bar:思考実験の夜
アリとプラ
オンラインてつがくカフェ 
蒲田哲学カフェ
オンライン・子ども哲学カフェ#1 
onecafe 学生哲学カフェ 
ソフィア哲学カフェ 
町田の小さな場所MUCHA 
哲学カフェ愛知 

おまけ

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なぞらじ
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まとめ
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ディアロギヤ@カンボジア<その三>

承前:ディアロギヤ@カンボジア<その二> ダイアローグ 承前:ディアロギヤ@カンボジア<その一> プレダイアローグ ポストダイアローグ カンボジアBBQ/メタダイアローグ  そんなこんなで多分2時間程度で対話を終えた。その後、全ての学生とN氏の二人の子供とともに少しばかり離れたレストランに行って、カンボジアのBBQを食べ、お酒を飲んだ。...

ディアロギヤ@カンボジア<その二>

承前:プレダイアローグ ダイアローグ 対話の構成員  哲学対話のために4.30頃に集合したものの、結局なんやかやあって全員が揃って開始したのは5時過ぎくらいだったろうか。私、M氏、N氏、学生Aさん、学生Bくん、学生Cさん、学生Dさん、学生Eさん、学生Fさん、の全部で9人であった。学生は私の曖昧な記憶では全て19-21歳であった。学生はみんなジェンダーを専攻して、N氏がジェンダーの講義を担当している。私、M氏、学生Bが生物学的には男で、残りはみな女である。 自己紹介・アイスブレイク...

ディアロギヤ@カンボジア<その一>

プレダイアローグ ピンチはチャンス  カンボジアでも、コロナウィルスの影響で学校は休校になり大学も休講になり、さらには私的な集まりでも5人以上(いや4人以上、3人以上だったかもしれない、記憶が曖昧だ)の場合は自粛を要請されている中、N氏の自宅で、N氏の学生を集めて、十分に換気をしながら、哲学対話をすることになった。...

アンコールとの対話の回想断片

アンコールワット  朝5時にSornという名のドライバーにホテルに迎えに来てもらう。彼は昨日シエムリアップ市のバスターミナルにプノンペンから到着したときに話しかけてきたトゥクトゥクドライバーである。 バスターミナルからアンコール遺跡に近い繁華街までは、歩いて行くことはできない。しかもすでに夜8時で暗くなっていたのでトゥクトゥクを使ってホテルまできたのだった。たった1日の限られた時間で多くの遺跡を回るにはトゥクトゥクをチャーターする必要があった。それも英語ができてこちらのわがままをよく聞いてくれそうな感じのドライバーでなければ私の思うようなアンコール遺跡巡礼ができない。ともかく、バスターミナルからホテルまでの分、及び明日1日のチャーター分とで、全部で30USDということで手をうったのであった。...

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