コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、哲学カフェや対話のイベントは、あたかも肉体の死後も魂が生き延びているかのごとく、オンラインで生き延びています。そんな試みはもうとっくにたくさん(1000個ぐらい)あるのかと勝手に思っていましたが、全然そうでもないようです。これからもっともっと増えていって欲しいという期待を込めて、私が見つけた順にトップ10をお伝えいたします。
(2020/07/23 ナゾラジスペシャルライブについて加筆 該当箇所のリンク )
目次
オンラインで参加できる哲学対話・哲学カフェのトップ10
めぐろ哲学カフェ
【アプリ】Zoom
【参加費】0円
【詳細などの抜粋】
●テーマ
「不安になると人はどうなるか」
●日時 4月19日(日)15:00~17:00
●会場 1LCK.ONLINE
※別途、メッセンジャーにて、
Zoomの招待URLをお送りします。
●参加費
0円(オンライン開催初めてのため)
定員 8人
主催 めぐろ哲学カフェ、1LCK.EBISU
申込 参加ボタンを押すだけ
追加情報
めぐろ哲学カフェはアーダコーダとの共同運営です。アーダコーダの清水将吾さんのこちらのツイートからみるとオンライン哲学対話を試験的にすでに何度かやっているみたいですので、もうすぐ一般公開されるのかもしれません。
哲学Bar:思考実験の夜
【アプリ】Zoom
【参加費】500円
【詳細などの抜粋】
初めてのご来店は少しお手数です。方法を箇条書きで書きます。
1、Noteのアカウントを取得(FBなどで簡単)
2、Noteにカード情報を入力し今回の有料記事に課金
3、有料記事中の【zoom bar】の入場リンク開示
4、入場リンクをクリック
5、zoomにサインイン(FBやGoogleで簡単)
6、ヴォガホワイエの【zoom bar】入場
○日 時:4月19日(日)19:30-21:00
○場 所:BAR VOGA foyer|ヴォガ・ホワイエ(京都木屋町御池下ルひと筋目東入ル大久ビル4F)
○参加費:500円
○定員:特になし
○主 宰:山本和則
○協 力:カフェフィロ、BAR VOGA foyer|ヴォガ・ホワイエ
○問合せ:yamamoto@cafephilo.jp ※参加申しこみ不要
アリとプラ
【アプリ】Zoom またはWebex?
【参加費】0円,予約不要、
【詳細などの抜粋】
【日時】
第2回:4月19日 13:30~17:00
第3回:4月23日 19:30~23:00
【場所】
第2回:当日更新のURLから(前回同様こちらのページを更新します)
第3回:当日更新のURLから
※前回はZoomを使いましたが、今回はWebexを使うかもしれません。どちらの場合も上記のURLにパソコンから入っていただければ、そのまま参加していただけます。
【内容】
当日参加者で問を決めて哲学対話をします。
【参加条件】
学生であること。(URLが分かった人)
※予約不要、無料
お問い合わせ:aritopura@gmail.com
オンラインてつがくカフェ
【アプリ】Zoom
【参加費】0円
【詳細などの抜粋】
オンライン哲学カフェは、その場に行かなくても参加することができるので、子育て中のお母さんや障害のある方、高齢の方々が参加しやすくなります。それに遠方の人も参加することができます。これまでは地域の人同士が集まっていたのが、地域を超えて繋がることができるというのが魅力だと思いました。
蒲田哲学カフェ
【アプリ】Zoom
【参加費】0円
【詳細などの抜粋】
開催日時 令和2年 4月19日(日) 10時~12時
場所 各自自宅
定員 8名(最小催行人数3人)
参加費 無料
*zoomは画像と音声が拾える端末(パソコン・スマホ)があれば使えます。特別な契約や申し込みは必要ありません。
オンライン・子ども哲学カフェ#1
【アプリ】Zoom
【参加費】600円 【対象】新小学4年生〜新小学6年生
【詳細などの抜粋】
https://tayounamanabiproject.peatix.com
「楽しいってなんだろう?」「幸せってどんなとき?」
ハッキリとした「こたえのない」問いについて、みんなで話し合う60分。
2010年以降は、vuca(ヴーカ)と呼ばれる、「予測不可能な時代」に突入したと言われています。
そんな時代を生きていく子ども達には、 また大人達には、 どんな力が必要でしょうか?
互いの違いを認め合い、 互いの違いの面白さを味わえる力。
不確かなことすらも、 いや不確かなことだからこそ、 楽しめる心。
この月一回の活動で、そんな力と心が育めたらと、私たちは願っています。
でもまずは1回「遊びに」きてください。
日時:2020年5月8日(金)14:00〜15:00(申し込み締切:5月7日(木)17:00)
参加費:600円
場所:オンライン会議システムzoom (申し込まれた方に前日18時にURLをお伝えします)
対象:新小学4年生〜新小学6年生
定員:8名(先着順)
onecafe 学生哲学カフェ
【アプリ】Zoom
【参加費】0円?
【詳細などの抜粋】
第247回
「『私』はなぜ生まれてきたのか
(3月6日振替)」
です。
4月17日(金)19:00〜21:00
を予定しております。
新型コロナウイルスの影響により、Zoomなどを用いたオンラインでの開催となります。詳細はメールでご連絡いたします。ご参加お待ちしております。
活動日記など詳細は公式ツイッターで更新中 @onecafe_
ソフィア哲学カフェ
【アプリ】Zoom
【参加費】0円
【詳細などの抜粋】
とき:2020年4月30日(木)17:15~18:45
ところ:IGC Online(Zoom使用予定)
進行:堀越耀介(グローバル・コンサーン研究所客員所員)
お問い合わせ: i-glocon@sophia.ac.jp
※定員12名/要事前申込(〆切:4/28(火))/参加費無料
町田の小さな場所MUCHA
【アプリ】Zoom
【参加費】0円
【詳細などの抜粋】
外出自粛要請期間中につき
オンライン(zoom)での哲学カフェを開催します。
4月12日(日)16-18時:政治について話す会
4月19日(日)14-17時:仮面BL会『BLビブリオバトル』
4月25日(土)16-18時:カミュ『ペスト』読書会
参加費は無料です。参加にはメールアドレスとインターネット環境が必要です。
参加ご希望の方はご予約をお願い致します。
哲学カフェ愛知
【アプリ】Zoomプロ
【参加費】0円?
【詳細などの抜粋】
オンライン哲学カフェをしませんか?哲学カフェの未経験者の方も、オンライン哲学未経験者の方も大歓迎です。
【日時】4月14日(火)19時〜21時
【使用アプリ】zoom こちらから送るURLから入るだけです。アカウントを作る必要はありません。
【申込み】tetsucafe.p4e@gmail.comまで、ご連絡ください。参加される方にURLとパスワードを送らせていただきます。
【参加費】無料
【定員】5人〜14人
【テーマ】「先が見えない」とは?
おまけ
他にも面白い試みがあります。これからもっと増えてくるのではないかと予想もしますが、もっと増えて欲しいと期待しています。私自身も遅れを取らないように何かやらねば、と思っています。
講義・ラジオ
なぞらじ
https://www.youtube.com/channel/UCawy40dW33qG5-igE9jSTPQ
【紹介ページより】
いろんな謎をめぐっておしゃべりをするラジオです!
* 光栄にも私は第1回に出演させていただきました。謎を追う哲学対話がオンラインで配信されている貴重で斬新な試みです。
第1回に引き続き、著名な方々と「お金をもらって哲学するとは?」のスペシャルライブにお呼びいただきました。
P4Radio 哲学ナビゲーター
【紹介ページより】
P4Radio【哲学する体験を届ける】
哲学のエッセンスをカジュアルにお届けしています。
難しいイメージの哲学、挫折してしまいそうなイメージの哲学。
でも哲学っていうのは、もっともっと簡単で、誰にもできて、役に立つものなんです。
そんな哲学のエッセンスをカジュアルに、楽しくお伝えしていけたらなと思っています。
①毎週哲学対話のラジオを収録(生放送でやってます!)
②考える哲学史の配信
③一人哲学対話動画配信
メディア型授業
【紹介ページより】
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、多くの大学で授業がオンライン化しています。教材開発の例として、私が作成した授業の動画を公開します。(たぶんそのうち消すと思います)
使ってみた感想
オンラインでの講義を初めて使ってみた人が情報を伝えてくれています。
オンラインでの哲学対話(哲学カフェ)について|mrmts|note
この圧迫感にもつながる話なんだけど、参加者が少ないときに長時間パッシブ(映像がなく、他の参加者の発言を聞いたりチャットを見ているのかどうかもわかならい状態)の参加者が一定数いると、なんとも言えぬ居心地の悪さがある。まあストレスに感じるということかな。
この経験は哲学対話における〈参加〉の意味をめぐる議論にある示唆を与えてくれた。個人的には哲学対話というよりも哲学カフェのことなんだけど、オスカル・ブルニフィエ的な全員が発言をして全員の理解とともに対話を進めていくという参加のあり方に私はずっと疑問を呈してきた。
ざっくり言うと、哲学対話(哲学カフェ)における参加の仕方は多様であっていいというのが私の立場で、発言したい人は発言すればいいし、発言したくない人は発言しなくてよく発言を強制されるべきではない(だからミュートの強制解除も問題になる)というのが私の考え。
よかったこと、イマイチだったこと
90分くらい*2話した後、なんと学生さんたちのほうから、このサービスを使ってみての感想共有も始めてくれた。優秀。
そこで出ていたよかったこと、イマイチだったことをまとめると、
よかったこと
・対面でやる場合の代替品としては使える
・案外、やれる
・挙手ボタンとか、いいよね
イマイチだったこと
・やっぱり対面には劣るかなあ
・特に、話を切り出すタイミングがわかりづらい(いつ話し出せばいいかわからない)
・(スマホだと)カメラで自分を映しながら、画面を操作するのが、使いづらい
・声がところどころ途切れる
という感じ。
私の感想はというと、今回くらいの人数から10人程度までなら結構イケるかも、という感じ。
高校生とZoom授業/座談会!手順や感想まとめ ~教員:生徒の割合がカギ!~
Zoomでレクチャーをしてもよいかもしれませんが、youtubeで観てもらってからZoomでディスカッション、という形の方がいいかもしれません。課題の提出はclassroomがあり、youtubeと連携もスムーズなので、Zoomとどう使い分けていくかは今後の課題です。
内容や人数によって変化する部分があると思いますが、少なくとも、チャットで質問を募集しながら進めていくスタイルは次回も継続してみようと思います。
生徒がこの1か月何を感じてきて、どう過ごしているのか、共有しあって分かりあう時間をつくることの意味を感じられました。
まとめ
みんなZoomを使っている
私の見つけた全てのオンライン哲学カフェ・対話が Zoom を使用していました。これからオンライン哲学カフェに参加しようと思っている人は、スマホやパソコンにアプリをインストールしておいた方がよさそうです。とはいえ他方で、Zoomには安全性に問題があると指摘されていたりもしますので、少しばかり注意が必要かもしれません。
私の個人的なオススメは、Google Hangoutsです。こちらの方が使い勝手がよいと感じます。何より、Google では他にもClassroomやJamboardなどのオンライン講義に便利なアプリと併用でき、レポート執筆などに使えるほぼ全ての機能が無料で使えるので、仕事でも使っています。


その他にも同様な機能をもつ様々なサービスがあり、それらのサービスを分かりやすく説明してくれている方がいました。
#StayHomeな授業をつくるためのツールやサービス図鑑 (リアルタイム編集中)


今後の課題は支払い?
ところで、今はほとんど全てのオンライン哲学カフェが無料のようですが、これから料金が発生する場合には支払いはどうするのでしょうか。哲学対話・哲学カフェの老舗であるカフェフィロさんでは、noteの有料記事を購入することによってお支払いをするという形になっているようです。
ご参加には以下のURLから有料記事を購入していただく必要があります。
http://cafephilo.jp/events/event/cafephilo-1664/
https://note.com/kondo_kazumi/n/n0981a4c538b9
paypayなどが少し前にようやく普及してきて、電子的なお金のやり取りはスムーズになったところですが、私個人としては、金額を指定して請求するPaypalがその後のお金の管理を含めてもっとも使いやすいと感じています。メールアドレスか電話番号を教えてもらって請求するという仕方で私は使っています。


https://www.paypal.com/myaccount/transfer/homepage/request
Zoomなどを使って支払いができればよさそうですが、それらの機能は備え付けられていませんので、paypaやPaypalなどのアカウントは事前に用意しておいた方がよさそうです。
最後に
オンラインで参加できる哲学対話や哲学カフェは、現時点ではそれほど多くはないようです。しかしながら、コロナ騒動が継続しようが収束しようが、コロナ騒動をきっかけに哲学のオンライン領域がもっと広がればいいなと思います。オンラインによって全国各地どころか世界中全ての哲学カフェに参加するのがこれまでよりも比較にならないほど容易になると想像するとなかなか楽しそうです。日本にいながらカンボジアの哲学カフェにも参加できればなあ、などとも思います。とくに「聞くだけ」参加、すなわち視聴者的な参加者が増えれば、哲学カフェはもっともっと身近になり、私だけではなくて他の「対話屋」がたくさん出現するのではないかと妄想するのもなかなか楽しいです。
— 2021/03/27 改定 —
当記事を書いてから一年近くが過ぎ、オンライン哲学対話は、コロナウイルス ほどではありませんが、爆発的に拡散したようにも思われます。それらに気軽に参加し続けるのもよいと思いますが、立ち止まって、哲学対話とは何か、と問い、考えてみてもいいのではないかと思います。考えを深めるための、一つの方法は、やはり文献にあたることでしょう。必読書のうちの一つか二つにあたってみるのは悪いことではありません。
[…] オンラインで参加できる哲学対話について、以前私はこのような記事を書いたが、ここでは哲学プラクティスを行う方法がツールの使い方などとともに紹介されている。新型コロナウイルスの影響拡大の最中、むしろ哲学対話がパンデミックになって欲しいと、私は少しばかりは思わなくもないのだが、本書もそのつもりであれば嬉しい。 […]