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哲学は、「本当のところそれってどうなの?」なのか?

ここ最近は大学や高校の友人たち(少ないながらそういう人々が私にもいるということは常々思うが驚くべきことだ)に会うことがあった。 風の噂なのかなんなのか、私が哲学に首を突っ込んでだいぶおかしなことになっていることを彼らは知っているらしい。みんなが集まれば各々が最近やっていることや仕事の話を報告しあって、思い思いに気になることを尋ねてみる、という場面が必ずあるみたいである。上司のこととか家庭のこととか。そういうわけで私の順番が、何となく回ってきたので仕事か家族の話でもすればいいのかなと思い、子どものことでも話そうと思いを巡らしていたら、「そう言えば哲学とかやってたよな。大学に行ったり塾に行ったりしてんだろ?で、結局、哲学って何すんの?」ときた。ほう、これは面白いと思って、 「簡単な話が、真理を求めるってことだね。その一言に尽きると言ってもいい。」 と言った。 「何、真理って?」...

ディオゲネスについて、ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』からの引用

ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝(中)』岩波文庫  (第6巻 第2章) ディオゲネスとプラトン p131-133 (二五)  またあるとき、プラトンが贅沢なご馳走の並んだ食事の席で、オリーブの実にだけ手をつけたのを彼は目にして、「賢者であるあなたがシケリアへ渡航されたのは、まさにこういう料理が目あてであったのに、いまこうしてたくさんの料理が目の前に並んでいるときには、あなたがこれを味わおうとされないのはどうしたわけかね」と訊いた。そこでプラトン...

哲学は役に立たない。哲学者でさえ、真理には到達しない。

ぼくらは放っておくと、つい社会的に認知された「よいこと」を語りはじめる。それは安全で評価される言葉だから、つい口に出してしまう。そして、相互マインドコントロールを開始するのだ。定型的な幸福を求めるあまりに、互いに真実を必死に隠し合って安心しようとするのだ。『「哲学実技」のすすめ』— 中島義道 bot (@yoshimichi_bot) July 19, 2020 以上のツイートを踏まえつつ、「哲学は役に立つか?」の問いについて考えるきっかけを与えようと思う。 哲学が人類を「幸福にしない」これだけの理由大学から哲学科が消えるのは由々しき事態か中島 義道 : 哲学者 二つの重要なことを、少し書き換えることで、主張を示してみたい。 真理は真理...

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