

以下に中島義道『哲学者というならず者がいる』新潮社 URL という著書の、第II部「快か不快か」の「「有用塾」?」(該当ページ数:pp72-74)から引用します。見出しは引用ではありません。 「本当のこと」を語れる清浄な空気は哲学的議論成立の土壌 昨年秋まで八年間も続いた哲学塾(「無用塾」)を開設した動機の一つが、語るべきことのみを語らねばならない世間の穢れた空気をシャットアウトし「本当のこと」を語れる清浄な空気を確保することであった。いわば哲学的議論を成り立たせるための土壌の手入れである。ある程度は実現したと思う。 哲学ブーム、哲学カフェ、マルク・ソーテ...