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ディオゲネスについて、ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』からの引用

ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝(中)』岩波文庫  (第6巻 第2章) ディオゲネスとプラトン p131-133 (二五)  またあるとき、プラトンが贅沢なご馳走の並んだ食事の席で、オリーブの実にだけ手をつけたのを彼は目にして、「賢者であるあなたがシケリアへ渡航されたのは、まさにこういう料理が目あてであったのに、いまこうしてたくさんの料理が目の前に並んでいるときには、あなたがこれを味わおうとされないのはどうしたわけかね」と訊いた。そこでプラトン...

明るい秘密

明るい秘密ということがある。通常、秘密は暗いものと考えられているが、それはひとが公にできない、他人に知られたくない事実を隠しているからである。隠されている秘密の事実は、それが事実として皆の前に明らかにされる なら、直ちに誰にでも明白な事実として隠れる術もなく白日のもとに露呈されるであろう。けれども明るい秘密とい うのは、事実としてはなんら隠れるところもなく公共の地平に晒され隈なく露呈されていながら、目の前にある事柄 に人びとが気がつかない、といういみでの秘密である。 哲学が本来明るい秘密の探究であったことは、プラトン『ソピスト』254a8-10 「(ソピストがその棲む場所の暗さのゆえに捉え難いのに対して)...

生きるに値しない生とマルクスアウレリウスの火

生きるに値しない吟味のない生 プラトン全集1 『ソクラテスの弁明』田中美知太郎訳 38a またさらに、人間にとっては、徳その他のことについて、毎日談論するという、このことが、まさに最大の善きことなのであって、わたしがそれらについて、問答しながら(dialogounmenou)、自分と他人を吟味しているのを、諸君は聞かれているわけであるが、これに反して、吟味のない生活は、人間の生きる生活ではないと、こう言っても、わたしがこう言うのを、諸君はなおさら信じないであろう。しかしそのことは、まさにわたしの言うとおりなのだ、諸君。ただそれを信じさせることが、容易でないのです。  また同時に、わたしとしては、自分がとうぜん悪を受くべきものであるというような考えには少しも慣れてはいないということもあります。 ギリシャ語原文、英訳  マルクスアウレリウスの火  マルクス・アウレリウス『自省録』4章1節...

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その二) 「我思うゆえに我在り」は自己の存在を意味しない

承前 (その一)「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない B 省察は主体の思考に対する働きかけではない。思考の主体への働きかけである。 引用 p404 省察は誤解されている  ここでひとつの概念が出てきます。この概念についてはいずれまたもう一度お話しするつもりですが、今日も少し立ち止まってみたいと思います。それは「省察(méditation)」という概念です。ラテン語のメディターティオ meditatio (その動詞形は meditari)はギリシア語の名詞のメレテーmelete の翻訳であり、その動詞形はメレターン meletan です。このメレテーやメレターンという語は、少なくとも十九世紀や二十世紀の人間が「省察」というときに考えるような意味をまったく持っていませんでした。メレターンとは訓練のことです。それは、「訓練する」とか「熟練する」といった[意味を持つ]ギュムナゼイン...

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その三) 読書は作者が言いたかったことを理解することではない。

承前 (その一)「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない 承前 (その二) 「我思うゆえに我在り」は自己の存在を意味しない C 読書は作者が言いたかったことを理解することではない。実際に自分のものとなるような真の命題を身に装備することである。 引用 p406(Bの引用にすぐ続く部分)...

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その四) ソクラテスの弁明からの引用

承前 (その一)「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない 承前 (その二) 「我思うゆえに我在り」は自己の存在を意味しない 承前 (その三) 読書は作者が言いたかったことを理解することではない。 まとめにかえて  哲学対話の観点に限定しても、600ページを超える『主体の解釈学』はあまりに内容豊かであり、私には到底まとめるなどということができません。いや、まとめるなどということはわかった気にさせるという観点から、避けられねばならないでしょう。ほとんどの人が、まとめられないばかりによく分からず、そのよく分からなさに忍耐強くならないで、考えることを放棄するわけですが、それこそが、ここで糾弾されるべき当のことではないかと思われます。汝自身を知ることも、省察も、書くことや読むことも、ひと時どころか一日一夕には成らない訓練だということが、ここでは言われ続けていたことなのだからです。...

フーコー『主体の解釈学』の対話のやり方(その一) 「汝自身を知れ」は自己認識を意味しない

 フーコー『主体の解釈学』は、世間に流布する哲学そして対話に警告を発しています。  最も有名な哲学の言説のうちの二つ、「汝自身を知れ」、「我思う故に我あり」。自己認識と自己の存在を言っているかに見えるこれらの言説が、どれほど誤解されているかを、『主体の解釈学』は教えてくれています。そのことは、主体的な学びとしての哲学対話がいかに安くて手頃なものと見積もられているかを気付かせてくれます。哲学や哲学対話は、哲学者にとってさえ遂行することが困難な訓練なのです。哲学や対話がもてはやされ流行の兆しさえ見せる今日であるからこそ、哲学はとても難しい、哲学なんてほぼすべての人に無関係だ、という耳障りな真実を伝える必要がありましょう。それこそがソクラテスの親切心であったのですから。 ミシェル・フーコー講義集成〈11〉主体の解釈学 (コレージュ・ド・フランス講義1981-82)  ...

人生について哲学は何を語りうるか 『哲学の教科書』からの3つの引用

「人生は一人で悩んでいていいんだ。人生の話なんて誰ともしないで、一人で考え続ければいいんだ」。それを教えてくれるのが哲学の魅力であり、哲学の先生に期待してよい(唯一の?)徳であるように私は思います。このページの概要

驚くべきタイトル
大森荘蔵
中島義道『哲学の教科書』からの引用

中島義道『哲学の教科書』講談社1995年第一刷  第2章 哲学とは何でないか 第4節 哲学は人生論ではない

いかなる哲学もいかに生きるべきかを教えない

自分の行為に照らしながら丹念にその意味を検討してゆくこと

哲学は人生そのものに対する懐疑や不快や絶望のために自殺できるほどの甘えた思い込みではない
まとめにかえて二つの注目点

哲学史を「阿呆の画廊か?」と問うたヘーゲルは、哲学対話を「阿呆のお喋りか?」と問いはしないか。

 以下は近代の哲学者でもっとも有名な人の一人であるヘーゲルの哲学史についての長い引用です。主人と奴隷の弁証法やアウフヘーベンなどと並んで、「阿呆の画廊」はヘーゲル語の中でもよく知られているもので、もはや哲学の常識の一つに数えてもいいくらいのものかもしれません。  哲学史は阿呆の画廊か?これがヘーゲルが突きつけた問いであり、もちろんヘーゲル自身にとっての問いでもあったわけですが、哲学対話は阿保の画廊、あるいはもっと、阿呆のお喋り、ではないか。この問いを哲学対話は避けて通れないように思われます、哲学対話に真摯に取り組むならば。この問いに心当たりもないというのでは、哲学対話をもはやすでに何かのイデオロギーと取り違え、哲学対話についての対話と反省を拒否する熱狂的な哲学対話教徒だとしか、私の目には映りません。...

プラトンの反出生主義? ”どんな生き物にとっても、生存というものは、そのそもそもの始めの時から苦難なのだ ”プラトン『エピノミス(法律篇後編)』973D

いや、私は別に、こむつかしい話をしているのではありません。こんなことには、ギリシャ人でも、よその世界の人でも、人間なら誰でも、何らかのかたちで気づくようになるものです。要するに、それは、どんな生き物にとっても、生存というものは、そのそもそもの始めの時から苦難なのだ、ということですから。つまり、まずはじめに胎児の状態を味わい、それから今度は生まれ落ち、そのうえさらに、体を育ててもらい、それから教育もつけてもらう、これらを全部合わせてみると、「受け入れていかねばならぬ難儀は、到底数え切れぬ」のです。確かに、あらゆる人がそう言っている通りです。それに、一生のうち、痛々しい目にばかり会っている時期などは論外なのですから、満足すべきだ、と誰でも認めるような境遇が得られる時期だけを考えることにすると、これがまた、実に短いものでして、その歳月などを数えてみることさえ無駄でしょう。もちろん、この時期は、...

thethirdman

Y先生には「君には言いたいことが何かあるのは分かるけれど、それが何であるのか分からない」と言われ、H先生には「何かの本質をつかんでいるとは思うけど、それが何かってことだよね」と言われたと話すと「それはそのままthe third manさんのキャッチフレーズになりますね」と。

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